第24回竹聖会尺八演奏会が10月9日高橋澄童邸で行われました。故高橋聖童氏の後を受け継ぎ、ご婦人の澄童氏が主宰し、演奏会を続けて24年目を迎えました。
 聖童氏のご霊前に尺八本曲「三谷菅垣」を手向け演奏会が開演、山田流筝曲、生田流筝曲の各先生方の手ほどきをいただき、三曲合奏古典曲を勉強することができました。

 山田流筝曲:上原真佐輝、斎藤真喜芳、千葉真里代、須長トモエ
 生田流筝曲:小池洋子、新井晴美、増田陽子
 生田流筝曲:小野寺文勝比、佐藤伽奈子

 小野寺文勝比先生より文献を提供していただき、「秋の曲」について取り上げてみました。

 秋の曲は、『古今集』秋の部から歌を選んで、その配列順にくみ合わせて歌詞としたものである。初秋から中秋へと次第に推移して、ついに晩秋に至るものとなっている。作曲・古沢検校、手箏手付・松坂春栄。

(前弾)

 昨日こそ早苗とりしかいつの間に  稲葉そよぎて秋風の吹く  

 久方の天の河原の渡し守  君わたりなば楫かくしてよ

 月見れば千々にものこそ悲しけれ  我が身ひとつの秋にはあらねど

 山里は秋こそ殊に侘しけれ  鹿のなく音に目をさましつつ

(手箏)

 散らねどもかねてぞ惜しきもみじ葉は  今を限りの色と見つれば

 秋風の吹きあげにたてる白菊は  花かあらぬか浪の寄するか
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三谷菅垣
ご霊前へ手向ける
 

八千代獅子
尺八 千葉銀童
 
   

竹生島
尺八 高橋澄童
 
 

椿づくし
尺八 井川元童
 

須磨の嵐
尺八 茂木博夫
   

茶の湯音頭
尺八 亀井鳳童
          
 

長良の春
尺八 村瀬剛童
 

桜狩
尺八 泉 義孝
 

小督の曲
尺八 宗形幸童
 

秋の曲
尺八 鈴木隆童
 

岡康砧
尺八 畑中晟童
 

春の曲
尺八 大野恭童
 

新浮舟
尺八 伊藤遊童
 

根曳の松
尺八 中埜和童
 

けしの花
尺八 志田東童
 

赤壁の賦
尺八 眞篠無童
 

園の秋
尺八 佐々木明童
 

茶の湯音頭
尺八 宮沢悟童
 

出演者一同
記念撮影
                                                  
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 第24回竹聖会尺八演奏会 2016